
今回は、東洋医学の基礎の中でも、「バランス」について記載していきます。
人間の体は自然の一部
東洋医学では、人体について、以下のように考えています。
人体は自然界と同じ構造である
自然界と同じ構造と言えるのは、「人間は自然の一部」と考えているからです。
人間の体は、自然の一部であり、その体は、自然界と同じ構造をしている。
例えば、自然界では、熱い空気は上方へ上がり、冷たい空気は下方へと下がります。
これは、人間の体にも言え、一般的に上半身は火照りやすく、下半身は冷えやすい傾向にあります。
また、水で例えると、
自然界では、山に降った雨は、川を下り、海に出て、熱せられ蒸発し雲を作り、その雲が雨を降らせるという循環をしています。
人の体も同様に、口から入れた水分は、下半身の方に流れ、吸収し、体の熱エネルギーにより温められ上半身の方に流れていきます。

これは、人間の体も同じ。
「人間の体は、自然の一部」という考え方は、東洋医学の健康についての考え方「人間の体は絶えず変化し続ける」に繫がります。
東洋医学の健康についての考え方の詳細は、下記ブログに記載しています。
西洋医学と東洋医学の健康についての考え方についてまとめました。
自然界のバランスと体の状態は同じ
前章で、自然界は、⇒雨⇒山⇒川⇒海⇒・・・
のように、水が循環している例えを話しました。
この循環は、常に一定ではなく、
時には、雨が降らず、
時には、逆に、豪雨になったり
と常に変化しています。
この変化は、人間の体内でも起こっています。
乾燥している状態は、自然界でいう雨が降らない状態
と同じであり、
また、体が水っぽくて、体が冷えている状態は、
自然界で言う豪雨の状態と似ています。
このように、自然界のバランスが常に変化している状態は、
人間の体にも起きています。
自然界の水の循環が程よい場合が、人間で言う健康の状態であります。
自然界の水の循環が崩れた場合が、人間で言う不健康、
つまり、体調が悪い状態であります。
まとめ
東洋医学では、人間の体は自然の一部と考えます。
健康の考え方についても、自然界のバランスと体の状態は同じと考えます。
自然界と同じと考えると
「人体は、全て繋がっている」
と思えるようになりますよね。
あなたは、今、凄く肩が凝っているとします。
肩の周辺が重いから、肩だけを揉みますよね。
しかし、実は、その肩の凝りは、
体の血の巡りの悪さが原因かもしれません。
あるいは、姿勢の悪さが原因かもしれません。
はたまた、食生活かもしれません。
このように、人体は全て繋がっていると考えると
病気の原因は、違う部位が原因の可能性がある
と思えるようになります。
健康を維持したいと考えている
あなたのヒントになれば
幸いです。